死を破ったのはイエスだけ
死を破ったイエスを勉強するのです。その前に般若心経の空を勉強して頂きたいのです。良くても悪くても、すべて人間の考えが空なのです。人間は死ぬに決まっているのですから、死ぬに決まっている人間が考えたことは結局空です。
六千年の間人間は文明を信じてきましたけれど、六千年の文明を通して人間は何を発見したのか。六千の間人間は何をしてきたのか。何もしてこなかったのです。ただ食って寝て、子供を産んで死んでいった。お金を儲けて死んでいった。それだけのことなのです。
大学で理屈は学んだのですけれど、永遠の真理とはこういうものだ、最高の善はこれだという勉強をしてこなかったのです。
イエスがただ一人死を破ったのです。死を破ったという事実があるのです。これだけは信用できるのです。死を破った結果、死なない命をはっきり歴史的に証明してくれたのです。この人だけは信用できるのです。イエス以外の人間は全部信用できないのです。学者も宗教家も信用できません。皆死んでしまったからです。
釈尊は死んだのですけれど、五蘊皆空とはっきり言っているのです。人間の考えは間違っているとはっきり言って死んだのですから、この人の考えは正しいのです。だから信用できるのは釈尊とイエスです。これ以外の人は信用できないのです。親鸞も道元も日蓮もだめです。
宗教の指導者はそれぞれの信仰を説明しているのです。私は私の信仰を述べているのではありません。イエスが復活したことを述べているだけです。釈尊が五蘊皆空と言ったと言っているのです。釈尊が言ったこと、イエスが言ったことを述べているだけのことです。
私が最高だと言っているのではありません。熱心に勉強されるなら、私以上になることができるのです。私みたいな人間が分かるのですから、皆様は私以上になれるに決まっているのです。
本当に勉強する価値があることは、命の問題だけです。イエスの復活を勉強する前に、まず今までの自分の考えが空であるということを悟って頂きたいのです。
六千年の間、人間は全部死んでしまったのです。死んでしまったということは、間違っていたということです。考え方が間違っていたから死んでしまったのです。
人間はだいたい死ぬものではないのです。人間の本当の命は死ぬべきものではない。死んでしまったということは、命の受け取り方が間違っていたということです。
イエスがどういう生き方をしていたのか。これが分かりますと、イエスがなぜ死を破ったのかということがはっきり分かります。
人間は生き方が間違っているから死んでいくのです。何のために生きているのかということが、はっきり分からないから死ぬのです。
人間とは何であるのか。理性や良心を持っている者がどうして存在するのか。これが説明できない人は間違っているのです。
文明が間違っているのです。ユダヤ人が指導している文明が世界的に間違っているのです。やがて人間文明は完全に行き詰るでしょう。だから、文明を信用しないで、自分で命を見つけて頂きたいのです。
(内容は梶原和義先生の著書からの引用)