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「聖書にある神とは何か」


 色は空だということは、だいたい分かるのです。ところが、空が色になることが、分からないのです。  色が雪に空であるのなら、なぜ、空が色になって現われているか。つまり、何のために人間が生まれてきたのか。何のために地球ができたのかということです。これが説明できる宗教家は、めったにいないのです。  仏教家の中村元さんは、色が空であることは分かるが、空が色となっていることは、分からないと言うのです。ある曹洞宗のお坊さんは、空はからっぽだというのです。一切空とは、一切からっぽだと言うのです。からっぽであるものが、どうして物理現象になって現われているかということです。これを、世界中の学者が説明できないのです。これが分からなければ、色即是空と何回言ってもだめです。  地球ができたのは、空からできたのです。地球ができなければ、人間も生まれてくるはずがないのです。地球ができた原理が分からなければ、人間が生きている原点の説明はできないのです。  これが、日本の仏教では分からないのです。釈尊でさえも分からなかったのです。釈尊は、今、生きているのは、間違いだということは分かったのです。明けの明星を見たからです。やがて新しい命、新しい人、新しい世界ができることを悟ったのです。これが有名な、一見明星ですが、この悟りが、今の仏教にはないのです。ですから、日本の仏教をいくら勉強しても、釈尊の本当の悟りは分からないのです。  今の仏教では、空が色になったことは、一切因縁だと言うのです。ところが、因縁とは何かといっても、説明ができないのです。因縁は、仏教の唯心教学の非常に重要なテーマなのですが、どうしてできたかは、一切説明していないのです。できないのです。法(ダルマ)が、仏教の最高の因縁なのです。これ以上の原理はないのです。  因縁を知るためには、いやでも、宗教ではない聖書を見るしかないのです。旧約聖書には、天地創造が書いてあるのです。しかし、今のキリスト教では天地創造が説明できないのです。創世記を正しく読んでいないからです。  神がなぜ天地をつくったのか。神の都合で、できたのです。地球は神の都合で、できたのです。神の都合というのは、神自身が、神となるためなのです。これが、神の都合なのです。これが因縁の絶対原則なのです。今の世界では、神が神になっていないのです。『仏ぼっとけ、神かもうな』という言葉があるように、日本人は、神を全然知らないのです。  聖書は、『神はすべてのものの上にある』(エペソ人への手紙4・6)と言っています。上というのは、目に見えない場所のことです。霊なるところです。天なるところです。神はすべてのものの上にあり、すべてのものを貫いて、すべてのものの内にあると言っているのです。肉体を貫いて、肉体の内に、神があるのです。  心臓が動いていることが、神なのです。目が見えることが、神なのです。具体的な神なのです。人間の格好をしているが、実質的には神なのです。これを神の子というのですが、イエスはこれを見つけたのです。自分自身を神の子としてはっきり確信し、神の子として生きたのです。だから死を破って、復活したのです。  イエスの復活は、歴史的事実です。宗教とは、関係がないのです。日曜日は、イエスが復活した記念日であって、世界中の人間が守っているのです。イエスの復活によって、人間が死ぬべきものではないことが、明らかになったのです。そこで、新しい歴史ができたのです。これが、キリスト紀元です。  ところが、キリスト教では、イエスが死を破ったことが、はっきり説明できないのです。宗教として、聖書を読んでいるから、できないのです。  キリストが復活した時、体があったのです。魚を食べたのです。体がなければ、魚を食べることはできなかったでしょう。そうすると、イエスが持っていた体は何であるかということなのです。  それは、将来、私たちが持つことができる、最高の体なのです。死なない体なのです。イエスが、死なない体を持っていたのです。だから、イエスが復活したことを、学の対象とすると、人間が死なないことが、はっきりするのです。  今の文明は、人間が死ぬのは当たり前、死ぬのはしかたがないと考えている。文明はこれほど間違っているのです。イエスの復活を学の対象としないで、宗教の対象としている。こういう文明は、いつわりなのです。  なぜ、文明がこういう状態になっているかというと、ユダヤ人が文明を指導しているからです。ユダヤ人が、イエスの復活を信じると、ユダヤ主義がくずれてしまうのです。だから、イエスの復活を、絶対信じたくないのです。ユダヤ主義が、西欧文明をつくっているのです。これが、キリスト教の土台になっているのです。ですから、キリスト教は間違っているのです。  心臓が動いていることが、神なのです。これが分かれば、死ななくなるのです。本当の神をつかまえるためには、流れをつかまえればよいのです。時間、空間を、流しているものが、神なのです。神という霊なるものを人に教えるためには、肉という形を現さなければならないのです。神が神となるために、そういう方法をとっているのです。これが、空即是色の本当の原因なのです。

(内容は梶原和義先生の著書からの引用)


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