「地球という不思議な惑星」

現在の地球には、森羅万象があります。地球は生命組織の実体なのです。生命組織の実体が、万物を現しています。銀河系宇宙の中で、ただ一つ、地球という不思議な存在があるのです。 　地球を生かしているのは太陽ですが、太陽と地球の関係が、大宇宙の生命の不思議な現象を現しています。これを人間が経験しているのです。太陽と地球が宇宙の命を現している。それを、人間が経験しているというのは、すばらしいことなのです。 　太陽ができる前には、地球はなかったのです。太陽と地球が存在することが、宇宙の命に関するすばらしい奥義の展開なのです。 　地球は、神の業の物語りなのです。現在私たちは、その物語りを、見ているのです。それを文字にしたのが聖書です。ところが、ほとんどの日本人は聖書の読み方を、全く知らないのです。ですから、日本人で聖書が本当に分かる人は、めったにいないでしょう。本当の命が分かる日本人も、めったにいないでしょう。 　私たちは、毎日、宇宙の命の本体を見ているのです。太陽によって、それを経験しているのです。ところが、それが分からないのです。人間はこの世に生きるために生まれてきたのではありません。この世に生きていたところで、死ぬにきまっているのです。だから、この世に生きるという愚かな考えをすてて、生きていることの真髄を、わきまえようとして下さい。そうすれば、死なない命の実質を、イエス・キリストの復活という形で、つかむことができるのです。 　イエス・キリストの復活が、実は、私たちの本当の命なのです。地球上に、約六十四億の人間がいますけれど、命は一つしかありません。イエスが復活したという命が、一つあるだけなのです。この命をつかみそこなった人は、永遠の死をとらえていることになるのです。 　私たちは、命の実体を、何十年も経験していながら、その実質をわきまえることができないとすると、ひどい罰金を取られるでしょう。目で見たり、耳で聞いたり、手でさわったりしていながら、命の実体を正確に認識しない。これは甚だしい怠慢です。その詰責を必ず受けることになるのです。 　私たちが何十年か生きてきた命の中に、死なない命がたくさんあるのです。その事実を見つけて頂きたいのです。 　銀河系宇宙は、始めも終わりもないのです。これは、無始無終です。これが大宇宙そのものです。始めがある必要もないし、終わる必要もないのです。 　ところが、太陽系宇宙は、始めがなければならないし、終わりもなければならないのです。これは宇宙の秘密です。 　なぜ大宇宙が存在するのか。大宇宙の本質は一体何なのか。どうして銀河系宇宙ができなければならなかったのか。宇宙に死の法則が発生したからです。宇宙には本来、死の力があってはならないのです。従って死の力を滅ぼすことが必要ですが、現在の日本人は、死が滅びるという雄大な思想を知らないのです。 　現在のキリスト教は、欧米人の宗教で、個々の人間が死んだら天国へ行くという、宗教観念を説いているのですが、個々の人間が天国へ行くというのは、絶対に嘘です。 　なぜかといいますと、個々の人間はいないからです。個々の人間という認識を持ったままでこの世を去った人は、火の池へ行かなければならないのです。火の池は、自分の世界観や人生観が、まちがっていたことを、現世を去ってから知る所です。 　自我観念、自我意識は、嘘です。個我観念はないのです。個我という意識は、現在の地球上に人間が住んでいる間の嘘の意識なのです。 　やがて、ユダヤ主義の文明が去って、キリストの復活を中心とする王国が現れます。キリストの復活が、歴史的な実体になって、この地球上に現れるでしょう。 　キリストは復活した以上、どこかにいるに決まっています。復活したキリストが、やがて地球上にやってくる、これをキリストの再臨というのです。この時に、聖書のキリストが、本当の事実であったことが、初めて分かるのです。 　その時、日本人はびっくりするでしょう。心からびっくりするでしょう。そして、天皇制にびっくりするでしょう。 　現在の日本人は、天皇制のことさえも知らないのです。本当の命が分かると、初めて、天皇制の実体が分かるのです。死なない命をつかまえることが人生の目的です。魂の本質が分かると、死なない命が分かるのです。

（内容は梶原和義先生の著書からの引用）