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        「聖書には何が書いてあるか」
死にたくないが、やがて人間は死ぬにきまっていると、あなたは考えていないだろうか。これは「敗北思想」と言うべきだ。
「死にたくない」と思うのは、つまり「死ななくても良い方法」が、どこかにあることを意味するのだ。出来もせず、ありもしないことを人間は考えるはずがない。だから、その方法を本気になって捜さない状態を「敗北思想」、つまり、負けるにきまっていると思い込む思想だといえる。
聖書には、この「死ななくても良い方法」が書かれているのであるが、人間の知恵は常識一辺倒に走りすぎ、聖書は宗教の書物だときめてしまったようである。
ここにそもそも正しく聖書を読めなくなった原因があるのだ。
われわれは、宗教とか、哲学のような、人間の作った伝統にしたがわず、「裸の聖書」をみるべきではなかろうか。

                  (内容は梶原和義先生の著書からの引用)

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