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kazuyoshi kajiwara

       eternal life

                        教育によって魂が殺されている
 
 人間は命について、とんでもない考え違いをしています。私たちはいわゆる常識によって命を考えていますが、これが間違っているのです。
 私たちは常識によって生きています。常識、知識で生きていますが、これは生きている間だけしか通用しません。
 人間の世間並の常識、知識は生きている間しか通用しません。常識的に考えていれば、命のことはさっぱり分からないのです。
 常識的に生きているということが、死んでいることです。精神的に言えば、死んでしまっている状態です。
 学校教育は、常識的、また、知識的に考えることを奨励しています。これが近代文明です。
 明治以後の教育は、義務教育という考え方で、国家制度が人間の精神に、教育を押し売りしているのです。
 これは薩長の政治の根本的な間違いでした。まだその間違いが分からないのです。現在の人間は、明治の政府に殺されてしまったのです。極端な例をあげればそうなるのです。
 学校教育が私たちの魂の本質を殺してしまったのです。人間の精神状態の中で、理知性を強調すれば、情操的なものが死んでしまうのです。だから、心ある教育者は、今の教育は間違っているということを、ずいぶん言いますが、文部科学省にそれが通用しないのです。
 知識を広めることが、日本国民のためになると思っているのです。学校教育が社会人を造るためなら、そうなるでしょう。社会人を造るということは、人間の霊魂を殺してしまうということです。情操的な面を失ってしまって、理知的な面ばかりになっているからです。命が全然分からなくなっているのです。理知性の面が強調されすぎたために、魂がさっぱり分からなくなってしまっているのです。
      (内容は梶原和義先生の著書からの引用)
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